電動デリバリーバイク走行時の二段階右折は不要?ルールをチェック!
近年、フードデリバリーを導入している飲食店が増えています。その際に、電動デリバリーバイクについて知っておくとよいでしょう。電動デリバリーバイクは、原動機付自転車に該当せず二段階右折は必要がありません。事前にルールを知っておくことで快適に電動デリバリーバイクに乗ることができます。こちらで、詳しく解説していきましょう。
そもそも二段階右折とは?
二段階右折とは、原動機付自転車を運転する場合まず、左側の車線に移動し、交差点を渡り、方向を変えて右折します。1986年に原付の二段階右折が行政機関により制定されました。実は、1964年から1986年の道路交通法改正までは、車と同じように原動機付自転車も右折ができました。しかし、右折する原動機付自転車と対向車線の直進する車との衝突事故が増えたことで二段階右折は、行政機関により道路交通法が制定されたのです。
今では、道路交通法第34条に基づいて自転車を含む軽車両や50cc以下の原動機付自転車に義務づけられています。この道路交通法第34条を怠ると交差点右左折方法違反となり、罰則金として3,000円、点数は1点です。そのため、二段階右折の標識がある交差点や片側3車線以上の交差点を右折する場合、注意しましょう。
基本的な二段階右折の方法やルール
では、基本的である二段階右折の方法やルールについて解説しましょう。まず、交差点である30mの手前で右ウインカーを出して、左側の車線を進みます。交差点を渡りながら直進し、進行方向を右へと向け、この際ウインカーを消しましょう。
そして、進行方向にある信号が青に変わったら直進します。ひとつ、注意しなければならないことは、右にウインカーを出しながら直進する際です。なぜなら、左折する自動車に巻き込まれやすいから。よく周囲を確認してから移動しましょう。
T字路の場合の二段階右折
交差点がある場合だけではなく、T字路の場合にも二段階右折のルールが適用されます。これは、二段階右折の禁止された標識がない場合には、必要ですので注意しましょう。T字路も基本的な二段階右折と同じで、一番左の車線に移動させて右にウインカーを出します。道路を渡りきった場所で方向転換をして、信号が青になるのを待ちましょう。
このときに、ウインカーは消しておきます。そして、進行方向である信号が青になったら直進してください。
左折専用レーンがある場合の二段階右折
これらの説明から二段階右折を行う場合には、左車線を走行しなければなりません。もちろん、左折専用レーンがある場合も同じことがいえます。左折専用レーンがある場合には、自動車は必ず左折。そのため、原動機付自転車は右のウインカーを忘れないように注意してください。
なぜなら、左折車に巻き込まれる場合があるからです。必ず、安全を確認してから直進することを心がけてください。万が一、交差点に左折用の矢印信号が設置されている場合には、直進できませんので注意してください。原動機付自転車は、左車線の路肩に寄せて安全な場所で信号が青に変わるまで待機します。
電動デリバリーバイク走行時の二段階右折は不要?
原動機付自転車には、基本的な二段階右折の方法やルールがありました。では、電動デリバリーバイクも同じように二段階右折が必要となるのでしょうか。実は、51cc以上のバイクには、二段階右折をしなければならないルールがありません。二段階右折は、原動付自転車だけではなく、3輪車にも適用されます。しかし、3輪車であってもミニカーとして登録した場合には普通自動車の扱いとなるので二段階右折をしなくてもよいのです。ミニカーとはいったいどのようなことを指すのでしょうか。
総排気量20cc超である50cc以下のエンジンであり、また、定格出力0.25kW〜0.6kWの電気モーターをのせている自動車を指します。ですので、道路交通法では普通自動車にあたるため自動車の免許が必要です。もし、電動デリバリーバイクに乗る場合は、ミニカーに該当するので二段階右折は不要。近年では、飲食店でのデリバリーサービスを行うお店が増えてきました。
バイクを導入する場合は、レンタルをする、リースを利用する、購入するといった3つの方法があります。
レンタルやリースであれば、ミニカーとして登録されていますので、二段階右折をしなくてもよいのです。効率よく配達する業務を行うためには、電動デリバリーバイクがおすすめといえるでしょう。最高速度60km/hまでのスピードが出て、三段階の調整があります。バイクに不慣れな方も安心して電動デリバリーバイクに乗ることができます。また、電動のバイクなので走っていても静かです。早朝や深夜であってもエンジンの音の心配はないでしょう。
まとめ
電動デリバリーバイクにおける二段階右折について疑問が生じていますが、実際のルールについて確認しましょう。まず、二段階右折とは何かを理解することが重要です。二段階右折は、交差点で右折する際に、まずは交差点手前で右側に寄り、信号待ちなどを行った後、再度右折する方法。基本的な二段階右折の方法やルールには注意が必要ですが、電動デリバリーバイクの走行時については、二段階右折が不要な場合もあります。具体的な法律や地域の規制を確認し、安全な走行を心がけましょう。