バイクデリバリーのメリットや法的な要件、おすすめ車種を紹介!
フードデリバリー業界はコロナ禍により需要が急増しています。フードデリバリーの移動には自転車や車などさまざまな方法がありますが、なかでもバイクを活用したデリバリーが普及しつつあります。本記事では、バイクデリバリーのメリットから安全に仕事をおこなううえで知っておきたい法的側面、そしておすすめの125cc以下のバイクまで幅広く解説します。
バイクデリバリーのメリット
バイクデリバリーのメリットには、自転車と比較して数々の利点があります。
まず、配達時間とスタミナの観点から考えると、バイクは明らかに有利です。とくに都心部では、狭い道路や混雑した交通状況のなかで効率的に移動が求められます。狭い通路で移動を繰り返すような状況下では、バイクの高速移動能力が大きなアドバンテージとなります。
たとえば、1日に複数の配達をおこなう場合、バイクの速度と持久力が配達の効率性に直結します。さらに、バイクは電動アシスト自転車と比較しても経済性が優れています。電動アシスト自転車は、長距離や急な坂道などの条件下ではバッテリーの消耗が早くなります。
そのため、充電やバッテリー交換などの作業が必要となり、配達の効率が低下します。一方、バイクはガソリンを給油すればいつでも走行でき、バッテリーの心配がないため、配達の安定性が向上します。また、燃費にも優れて、コスト面でも有利です。上記のように、バイクは配達業務において時間効率や経済性の面で優れた選択肢となります。
バイクデリバリーの法的側面
バイクデリバリーの法的側面については、バイクの排気量によって異なる要件があります。
まず、126cc以上のバイクを使用する場合は、緑ナンバー(事業用ナンバー)の取得が必要です。緑ナンバーは運送業の仕事でバイクを使用する場合に必要であり、緑ナンバーを取得せずにバイクを事業目的で使用すると違法行為となります。バイクデリバリーをおこなう際には、適切な手続きをおこない、法的要件を満たすことが重要です。
一方、125cc以下のバイクについては、現状では特別な規制がありません。しかし、有償運送許可証の取得が必要となります。許可証は、配達業務などの有償運送をおこなう場合に必要なもので、運輸支局で申請できます。有償運送許可証を取得すれば、125cc以下のバイクを使ったデリバリー業務が可能です。
バイクデリバリーをおこなう際には、違法行為を防ぐためにも正規の手続きと、法的要件の遵守が不可欠なので、忘れずに手続きしておきましょう。
おすすめの125cc以下バイク
125cc以下のバイクでデリバリーをおこなう際におすすめしたい、いくつかの車種があります。
そのなかでもとくに注目すべきなのが、HondaのPCX、SUZUKIのアドレス110、そしてHondaのCT125です。まず、HondaのPCXは、バイクの足としての移動はもちろん、デリバリー業務においても広く活躍しています。PCXはタイヤサイズが大きく、直進安定性が高いのが特徴です。
そのため、都市部の繁華街や交通量の多い道路でも気兼ねなく利用できます。また、燃費も良好で、1リッターあたり40kmから50kmの走行ができます。燃費の良さにより、短距離のデリバリー業務においては燃料の節約にもつながります。つぎに、SUZUKIのアドレス110もデリバリーに向いているバイクです。
アドレス110はタイヤサイズが大きいため、小回りが効きます。そのため、狭い道や渋滞している道路でも機動力を活かしてスムーズに移動ができます。さらに、アドレス110はコストパフォーマンスにも優れています。新車価格が手頃な価格帯であり、中古市場ではさらに安く入手できます。
そして、HondaのCT125はスクーターではありませんが、デリバリーに多く使用されているバイクです。クラッチ操作が不要であり、シフト操作がおこなえるため、慣れればスクーターよりも楽に走行できます。また、デザインもカッコよく、プライベートでの使用にも適しています。
CT125は現在でも新車で販売されていますが、人気車種のため中古市場では高値で取引される場合もあります。上記で紹介したバイクは、どれも燃費が良好で機動力が高いため、デリバリー業務に最適です。また、中古市場で手に入りやすい価格帯であり、初めてのデリバリー業務にもおすすめです。
デリバリー業務を始める際には、自身のニーズや予算に合わせて最適なバイクの選択が重要です。
まとめ
バイクデリバリーは今後も需要の増加が予想されます。そのため、125cc以下のバイクを利用してのデリバリーは、将来的にも有益であると言えます。安全にバイクデリバリーを続けるために、必要な手続きや法的要件についてしっかりと確認しておきましょう。Honda PCXやSUZUKI アドレス110、Honda CT125などの車種は、機能性やコストパフォーマンスの面で優れており、デリバリー業務に最適です。バイクデリバリーを始める際には、必要な手続きや法的な規制を理解し最適なバイクを選定し、安全かつ効率的な配達活動をおこないましょう。