屋根付きデリバリーバイクといえば、ファーストフード店が主に使用していたイメージがつきがちですが、近年では、新型コロナウィルスの影響もあり、数多くのお店で利用されるようになっています。そこで今回の記事では、需要が高まっている屋根付きデリバリーバイクの魅力について解説します。

濡れずに配達ができる！屋根付きデリバリーバイクの魅力

では、屋根付きデリバリーバイクの魅力には、どんなものがあるためしょうか。以下、紹介します。

小雨程度であればレインコートなしでも走行可能

いちばん際立つのは、ある程度の雨対策ができることでしょう。バイク乗りにとって、雨の日ほどやっかいなことはありません。当然ながら体も濡れるうえに、レインコートを着たり、脱いだり、面倒なことも多いものです。しかし、屋根付きバイクであれば、小雨ぐらいの雨であれば、レインコートを着なくても済みます。さらに、突然の雨でも安心です。

防風効果

次に防風効果が期待できることです。バイクは丸腰で跨っている状態で、風よけ効果があるウインドウスクリーンも小さいものでしかありません。とくに、強めの風が吹く日は注意が必要でしょう。その点、屋根付きデリバリーバイクの場合、屋根があるため、真正面からの風を防げ、より快適でスムーズな走行が可能です。前方の風を避けてくれるだけでも、乗りやすさが格段に向上します。

運転中の寒さ・暑さの軽減

最後に、走行時の暑さ、寒さの軽減も外せない要素となります。前述したように、バイクは体ひとつで乗る乗り物です。そのため、必然的に夏の暑さや冬の寒さもダイレクトに伝わります。鋼のボディに守られているエアコン完備の車とは大きく異なる点です。ただ、屋根付きデリバリーバイクを利用すると、屋根があるため、暑さも寒さもある程度抑えられます。とくに、熱中症の危険の高い真夏には重宝します。

屋根付きデリバリーバイクにもデメリットがある？

これまでメリットについて挙げましたが、もちろん、デメリットもいくつか存在します。その要素も踏まえたうえで、総合的に判断してみてください。

価格が比較的高め

ひとつは、価格面です。通常のバイクと比べると、割高になる傾向があります。ただ、その場合でも、リーズナブルな中古品を探せば、いいものが見つかるかもしれません。

車体が重たい

高めの価格設定と同じように、車体の重さも問題になります。たとえば、万が一転倒した場合、一定の力がある人なら問題ありません。しかし、非力な方が重たいバイクを自力で起こすのはひと苦労です。仮に人通りが少なく、助けを求めるのが難しい場所でそんな災難に遭うと、非常に困ります。

強い横風に弱い

さらに、屋根付きデリバリーバイクの構造上、横風に弱いことが挙げられます。正面からの風は防ぎやすいのですが、両サイドがガラ空きであるため、突風のごとく吹きつける横風は苦手です。バイク共通の泣きどころで、屋根付きデリバリーバイクはとくにその傾向が強くなります。もしそういった悪条件のなかでも走行するのであれば、一層のこと注意しながら走行しなければなりません。

屋根付きデリバリーバイクのおすすめ3選

最後に、屋根付きデリバリーバイクでどんな車種を選べばいいのか、具体的に紹介しましょう。

HONDA　ジャイロキャノピー

最初に登場するのは、HONDAのジャイロキャノピーです。街中でたびたび見かけるフードデリバリーサービスの中でも定番車種のひとつです。頑丈な造りと3つのタイヤを起点にした安定感、スタンドいらずの自立設計を誇り、快適に走るための条件がそろっています。初めての方でも乗りやすいバイクといえるでしょう。

YAMAHA　トリシティ

次は、YAMAHAのトリシティです。新型コロナウィルスの影響により宅配デリバリーがにぎわう中、注目を浴びている車種で、メリットは、オプションとして屋根を設置できる点にあります。また、前輪に2つのタイヤが並んでいるため、雨の日にスリップしにくいのも強みです。

HONDA ベンリー

3台目は、HONDAのベンリーです。新聞配達のときに用いられることが多いバイクです。特徴は、最大積載量60kg、なおかつ幅広の荷台です。大きなボックスも置ける仕様もあり、フードデリバリーに欠かせないバッグも背負わずに済みます。さらに、シンプルな設計で低コスト、使い勝手のよさが光る車種です。

まとめ

いかがだったでしょうか。駆け足ですが、屋根付きデリバリーバイクについて、いろいろと解説しました。雨風をある程度しのげ、暑さや寒さの影響を受けにくい、という特色があります。価格がやや高めで、重たくなりがち、というデメリットはありますが、上手に活用すると、配達の現場で大いに活躍する乗り物といっていいでしょう。屋根付きデリバリーバイクは、宅配デリバリー需要が増加する昨今、もはや欠かせないツールとなっています。ぜひこの記事を参考にしながら、検討してみてはいかがでしょうか。

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